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頑張ってる社会人

「塔矢、のもーぜ」
久々に進藤に誘われて飲んだ。
「オレ、異動してさ。コレ最新の名刺な」
この業界では久々に会うと最初に名刺交換をする。
ボクは受け取った名前の隣に『課長』という文字があることに気付いた。

「課長?」
「うん。4月から課長」
「早いね」
「おう。オレんとこ史上初の若課長」

昇進のルールも、スピードも、所属している組織によって異なるものだ。
けれど、進藤のようにぐいぐいと時には強引にでもことを進めて成功させてしまう力は評価されるに値するものだ、と思う。

「でも、みんなが進藤のような人ばかりじゃ、仕事は成り立たないよ」
おめでとうという気持ちは十分あった。
けれど
口に出た言葉は少しだけ棘のあるものとなってしまった。
「正解!!そーなんだよー」
進藤の言葉にやられたと思った。相手の言葉を素直に受け取って、認める。
単純なことだけど、大人になってしまうとなかなかできなくなってしまうことのひとつだ。

「役付きになったら、残業代でなくなって、給料激減。
でも、一応課長だから部下には奢らなきゃだろ。痛いつーの」
そう言ってから進藤は、まじまじをボクの顔を見つめた。
「あれっ、もしかして塔矢、むっとしてんの?オマエに限って意外ー。
じゃあ、オレの名刺コースターにしておけよ」
あははと笑うと、進藤は自分の名刺の上にボクのグラスを置いた。
けらけら笑いながらもボクへの気遣いも忘れない進藤。
そんな進藤と一緒にいることはやはり心地よいと思った。

「だから、今日はワリカンな」
「課長だろう?」
「名ばかりだって。・・・オマエが一番思ってるくせに」
大口を開けて笑う進藤は確かに課長らしくない。
けれど、これからも進藤はこのままで、変わらないのだろう。
「そこ、否定するとこだろっ」

たいして面白い話をしている訳でもない。まだアルコールが身体にまわっている訳でもない。
けれど。なぜか楽しくて、ボクは笑った。



「ゆーちゃんのもーぜー」と久々に同業の友達と飲んできました。
ぬあんと、名刺の名前の横に『課長』という文字が・・・。
まあ、確かに私が「イケメン君、呼んでよー」と言えば、強引にまでも呼んでくれるから、
仕事もその調子でギラギラやっているのだろうけどね。けっ(笑)。

「おっ、むっとしてんの?あははははー。じゃあ、オレの名刺、コースターにしておけよ」
「言われなくてもするよ」
しばらくコースターにしていた名刺。・・・そういえば、あの名刺どうしたっけ?
課長には奢ってもらえませんでしたが(笑)、楽しい飲み会でした。
ただ、平日の飲み会はやっぱり苦手です(笑)。


会話を思い出していたら面白かったので、脚色変換。がんばれ社会人風です。
社会人のヒカルとアキラを書いていると、自分の傍に二人がいそうな錯覚がしてひとりにやにやしてしまいます。きゃ。



拍手ありがとうございました。
夜、寝る前に眠い状態で萌え帳を開いていると、「これでもかー」とヒカルにひどいことをしたくなるのですが(笑)、
正気の状態で校正し始めると「私、かなり悪いことをしているんじゃないだろうか」と弱腰になります(泣)。
でも!!今回のテーマはぶれることなくいきたいと思っていますっ。やるぜー!!・・・空回りしないように気をつけますっ。
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